もののけ大銀杏 11.28 本番

ようやく紅葉の季節。福定(ふくさだ)の大銀杏はどうなっているだろう。色づくとあっという間に散ってしまうので、気が気ではない。
今年はさすがに逃すわけにいかないので、カメラとレコーダーを持って中辺路へ向かう。
国道311号線のカーブから見ると、黄金色に膨張している大銀杏が見えた。

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近づくと、ぼわんっと現れる。高さ22メートルの迫力。

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寒さに耐えつつ見上げていると、次々と車がやってきた。
聞くところによると、前日にこの巨木がテレビで紹介されたそうで県外ナンバーの車もちらほら。銀杏の下では「すごいねぇ」と感嘆する人、「ちょうど見頃や」と喜ぶ人、「400年前っていつな?室町か?」と樹齢に思いをはせる人など様々だ。

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その日は風が強く、目の前を扇型の葉が舞いながら飛んでゆく。少し前に福定の方から聞いたのだが、この葉っぱ、昔にくらべるとずいぶん小さくなっているそうだ。大銀杏は推定樹齢400年なので、さすがに勢いがなくなってきたのかも。そういえば400という数字も、少なくともここ70年ぐらい言い続けているらしいので、もしかしたらそろそろ500年?

風が吹くと銀杏の葉がこすれあって意外に大きな音をたてた。さらさら奏でる美しい葉音を録っていたのだが、車も人もどんどん上がってくるので途中であきらめて開き直る。ええわ、もう。

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大銀杏の記事は以下にもあります。

もののけ大銀杏 03.21
もののけ大銀杏 04.12
もののけ大銀杏 05.16
もののけ大銀杏 12.20

投稿日:2013年12月1日
カテゴリー:みちとおと取材記
文:北浦雅子