野中の一方杉を見に、継桜王子へGO。
一方杉は一本の巨木だと、勝手に解釈したひろの。
継桜王子神社に着いてみると、
あれ? 巨木って、二本ある?
見渡してみると、
これも、でかい!
これも、これも!!
調べてみたら、どの杉も皆、那智山の方向に枝をのばしているから、一方杉と言われたらしい。
とにかく巨木がドスドスとそびえたつ森に、ぼうぜんとしていると、
視線を感じた。
この左右の木の根元にあいた、洞の中から。
右の洞より左の洞のが大きい。熊が丸まって眠れそうなくらい。
中は黒い闇。
だけど、何かがこちらをのぞいているような・・・
まあ、もちろん。本当に何かが見えたわけではないんだけど。
その晩、しっかり金縛りにあいましたよ。
ふとんの下から、黒~い手が、私の足を引っぱるのがなぜだかはっきりとわかって。
うわ~! ちょっとまて~!!
と、声をあげようともがいていたら、金縛りがとけたんで、とりあえず寝直したけどね。